在宅介護のよくある悩み

今すぐにでも在宅介護が受けたい!

 入院中は病院で手厚い医療・看護を受けられますが、症状の変化が激しい「急性期」をすぎると退院を促されます。健康な状態に回復していたらいいのですが、高齢者の場合、自宅へ帰っても介護が必要なケースが少なくありません。果たして退院後は在宅で介護できるのか…。ご本人やご家族には大きな不安があることでしょう。
 病院の医療ソーシャルワーカー指定居宅介護支援事業者、市町村が運営主体の地域包括支援センターに介護についての不安などを相談すれば、介護へ向けたアドバイスを受けられます。介護老人保健施設回復期リハビリテーション病棟のある病院を利用して、一定期間、介護やリハビリを受けながら自宅に帰る準備をすることもできます。

 いざとなると戸惑うことも多い介護。
 介護保険によるサービスを受けるにはどうしたらいいのでしょうか。

介護認定を受けていない人向け 介護認定を受けている人向け

介護サービスを上手に利用してご家族も元気に

ケアマネジャー 伊藤美佐子
居宅介護支援事業所・
コンフォート上荒田
ケアマネジャー 
伊藤美佐子

介護保険についてまったく知らない人も少なくありません。申請の手続きからケアプランの作成、そして介護サービスを受けるようになった後からも、ご本人とご家族が安心して介護が受けられるようにお手伝いさせていただくのが私たちケアマネジャーの仕事です。
 介護するご家族の負担を軽くするのも介護保険制度の目的ですが、介護者の介護疲れが社会問題になっています。デイサービスショートステイなどの介護サービスを上手に利用して介護者にも十分に配慮するとともに、ご本人の興味や現役時代の専門などを反映して意欲的に取り組めるケアプランの作成を心がけています。医療から介護へのスムーズなつながりを実現し、ご本人の状態が少しでも良くなり、元気になってもらえるよう、ご本人とご家族をサポートしていきたいと思っています。

【プロフィール】臨床、訪問看護など15年以上の看護師の経験を生かし、平成12年から介護支援専門員(ケアマネジャー)。

介護は突然やってきます

 厚生労働省の平成19年国民生活基礎調査によると、介護が必要になった主な原因をみると、要支援者では「関節疾患」が20.2%、「高齢による衰弱」が16.6%など。要介護者では、「脳血管疾患(脳卒中)」が27.3%、「認知症」が18.7%、「高齢による衰弱」が12.5%、「関節疾患」が9.1%、「骨折・転倒」が8.4%などと続いています。前ぶれもなく突然起きる脳卒中と骨折・転倒で3分の1を占めています。

介護保険制度の目的

介護が必要な人を社会全体で支えるという目的で平成12年4月にスタートした介護保険制度は、介護や支援が必要であると認定された人が、わずかな自己負担でさまざまな介護サービスを受けられることを目指しています。40歳以上のすべての国民が保険料を納め、65歳以上の高齢者が介護サービスを受けられます。40歳以上65歳未満の人でも、脳血管疾患や関節リウマチなど特定疾病が原因で介護が必要だと認定されると介護サービスを受けられます。

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